世間ではやれPM2.5だとか黄砂だとか色々と騒がしいが、私の鼻も騒がしくなってきている。
私の場合は、「黄砂」というキーワードがニュースで出てきたあたりから鼻水が止まらなくなる。
血液検査の結果では「カモガヤ」という数値が抜きんでて高く、どうやら河原や田んぼに生える雑草系の花粉に反応しているらしい。
カモガヤのピークは5月くらいから10月くらいまでで、確かにゴールデンウィークあたりは結構体調的に辛い日が多い。
ちなみに、スギ花粉には反応していないので、ニュースで花粉状況を放送している時でも涼しい顔でいられるのである。
じゃあ、なんで?スギとほとんど同じ時期の黄砂におまえは反応するのだ?と自分の鼻に思う。
実は、黄砂に反応して他のアレルギーが誘発されることもあるらしく、私の場合は結果的に黄砂が来ると何かのアレルギーに反応しているのだろう。
他の家族はというと、子どもたちは何かのアレルギーはありそうだが、年齢が幼い為、花粉症という診断まではいかないようだ。
夫は10年ほど前から花粉症を発症したつもりらしい。
らしい・・・というのは夫の場合、血液検査ではあらゆるアレルギーの反応がなかったのである。
つまりはまったくの健康体。なのになぜか夫は毎年花粉症っぽく体調を崩すのである。
夫が花粉症を訴えるのは必ず私がアレルギー反応を起こした3日後くらい。
「俺も来たわ~。」とかなんとか言いだして、大袈裟に寝込むのである。
嫁の私でさえうっとうしいと感じる夫の騒ぎっぷり。
病院の先生もさぞ迷惑だったに違いない。
大騒ぎしながら嫌がる夫を説得してついに去年、耳鼻科の先生が血液検査を実施!
結果、花粉症体質ではないことが判明・・・。
そこで、今年、私は賭けに出たのである。
丁度、私のアレルギーが出始めた頃、夫は長期出張で家をあけていたので、耳鼻科で薬をもらった私は、夫帰宅時にはすっきりとアレルギー症状が消えていた。
私に花粉アレルギーが始まった事を内緒にした状態で2,3日様子を見ていたのだが、涼しい顔で生きている。
コイツ・・・偽花粉症やな。
確信した私は魔法の言葉を夫に掛ける。
「今年は花粉、ラクそうやね~。」
はいは~~い!みなさ~~ん。効果出ましたよ~。
その日の夕方、「あかん・・・オレも来た。」と鼻をかみ、マスクを引っ張り出してきて寝込んだ夫!
お前のアレルギー源は100パーセント「かまってちゃん」ということがいま判明したぞ!誰が面倒みてやるか!
結婚して何年も経てば、夫の嘘なんてたやすく見抜けるのである。
我が家の場合は、私が寝込む→夫困る→じゃあ俺も!→花粉症を語った仮病→オレかまって!
となっているのだろう。
今年の夫は「あんたそれウソ!」と冷たい一言を浴び、グズグズもいつもよりはパワーダウンしているのである。