さんざん悩んでようやく購入を決めたアクアビーズ、先週届いて我が家では大ブームが起こっている。
母は工作系が苦手なので、出来上がった作品に霧吹きで水をかけるだけ・・・というなんとも地味な作業を任されている。
アクアビーズの仕組みは簡単で、ビーズを乗せるための穴が開いたプラスチックのシートの下に下絵が描かれた紙を挟みこんで、その指示に従って色分けしたビーズを穴に乗せて行き、水をかけて固めると言った単純なもの。
長女は割と上手にビーズをシートに乗せることができるので、ほぼ一人で完成させることが出来る。
毎日、毎日黙々とビーズを乗せる作業をする長女をみて、わが子ながら「なんて暗いやつなんだ・・・」と、ちょっとばかし思う。
そして、長女と対照的にとても明るい我が家の次女さん。
この人、ビーズをシートに乗せることもできずかといってアクアビーズに興味がない訳ではないので人の邪魔ばかりしている。
「次女ちゃんも~!」と言いながら長女のビーズを蹴ってしまったりひっくり返してしまったり。
その都度、「あぁ、もうやめてよ~。怒るよぉ~」とつぶやきながらも怒りもせずにやり直す長女を母は本気で素晴らしいと思っている。
さて、そんなアクアビーズブームの真っただ中に長期の出張から帰宅した夫、最初は遠巻きに「何が面白いねん?」と冷ややかな視線を浴びせていたのだが、出来上がった作品のクオリティの高さにびっくり!
何故か長女が上手に作るのが悔しいらしく、俺にもさせろ!と言いだした。
しかし、指の太いおっちゃん。上手くビーズがつかめずつかめたと思ったら穴に乗せることが出来ず星一徹のようになり始めたので、私のネイル用のピンセットを貸してあげることにした。
それ以来、夜な夜なでかい背中を丸めてピンセットでビーズをつかみ、何かを作り出す夫。
よく見ると、ミニーちゃんを作っている。
ミニーちゃんは次女のバイブルとも言える存在。ミニーちゃん命の次女の気を引こうと必死に作っているのだ。
長時間かけてようやくミニーの各パーツが完成間近になったころ、作品の上を次女がさわやかに駆け抜けて行ったので夫、一からやり直しとなった。
そして、無事にミニーちゃんが完成し、次女の大絶賛をうけた夫は気を良くして長女のご機嫌をとる作戦に出た!
長女はプリキュアが好きなのだが、残念ながらプリキュアの下絵は我が家には無い。
困った夫はネットで検索、探し出してきたプリキュアの中のキャラクター、キャンディの製作に取り掛かった。
一晩かけてようやくキャンディが出来上がったようで、翌朝、鼻高々に長女に自慢する夫。
最初は「キャンディ作ったの?すごーい!」と喜んでいた長女が急に元気がなくなって私の所へ来た。
「お母さん、あのね、お父さんの作ったキャンディ怖いの。いらないの」と言う。
うろたえる夫の手元を見て、母も驚愕!!
夫、キャンディ・・・デカ過ぎるよ・・・。大人でも怖いよそれ。しかも何に使うの?
アラフォーまたしても空回り。
凹む夫を見てほくそ笑む私は年々性格が悪くなっているようだ。
とにもかくにも色々と疑問だらけの夫のアクアビーズ生活はもうちょっとだけ続きそう。