髪の毛に体質というものがあるとすればそれは遺伝するのだろうか?我が家は現在4人家族だが、髪の毛に問題ありな人物は2人。夫と次女だ。


夫は円形脱毛症で、それはきっと義父から受け継いでいる。


夫の祖父はお出かけの時にはヅラ(かつら)が必要だったそうで、まるで帽子をかぶるかのようにちょこんと頭にヅラをのせてお出かけしていたそうだ。


確かにお仏壇の写真の頭にも何かが乗っているのがはっきりと分かる。


しかも、きれいな黒髪になぜか茶色のかぶり物をしている。もう少し何とかならなかったのかと思わないでもないが、夫の実家で嫁がそんなことをいえるわけもなく、帰省のたびに「ふふふ」と仏壇の前で微笑むだけにしている。


夫は今はわりと剛毛な方だが、円形脱毛症もあるし、祖父からの隔世遺伝でヅラ生活になる可能性も捨てきれない。


と、いうか将来絶対に薄毛になると私は確信していて、事あるごとに夫に薄毛にならない必勝法をアドバイスしているのだが、全く聞く耳をもってくれない。


夫曰く、髪の毛は毛根の強さと頭皮の皮脂の関係が上手くいっていれば問題はないらしいが、私にしてみれば毛根と皮脂の関係ってなんだよ?といつも思ってしまう。


そんな考えなので、夫は日々髪の毛について努力をしないまま生きているのだが、同じ薄毛仲間の次女は努力を怠らない。


夫の父は薄毛ではなかったので、次女に関しては隔世遺伝の心配がないように見えるが、実は私の父がツルツルなので、彼女にもしっかり隔世遺伝の恐怖が受け継がれているのである。


次女は生まれた時から他の赤ちゃんに比べて明らかに毛が薄く、3歳にになるころにようやく耳の下まで髪の毛が伸びたので、可愛い髪飾りとは無縁の人生を送っている。


同じ母から生まれた長女は、幼稚園児なのに腰のあたりまでのロングで真っ黒のストレートヘアだ。その長女に憧れるのか、次女はリボンやピンなどを持ってきて「わたしもつけてくれ」と毎日言ってくる。せめて髪の毛の量が多ければ何とかなるのだろうが、細くてふにゃふにゃで少ない髪質ではどうすることもできない。


次女の女の子な気持ちはとてもわかるが、母には無い毛にゴムを結ぶなんて高度な技はできない。きっと神様でも至難の業だと思う。


でも、髪の毛に何も付けずに外に出ると「元気な僕ね」という次女の大嫌いな「僕」と間違われるということが頻発するので、彼女の中ではヘアアクセは外出時の必須アイテムなのだ。


なので、次女は毎日涙ぐましい努力というか、実際に涙を流しながら薄毛にヘアゴムのリボンをくくりつけている。
夕方入浴の時にゴムを乱暴に外そうもんなら歯をむき出しにして怒ってくる。3本ほど抜けたのがバレると泣き叫ぶ。


シャンプーはもちろんノンシリコンでリンスまでしっかりする。お風呂上がりは優しくドライヤーをかけてようやくご満悦なのである。


次女曰く、じぃじの頭はお毛毛がなくて痛そうだから私はお毛毛を大切にする!のだそうだ。


今ある毛を大切にする次女と、大切にしない夫。将来どちらに軍配が上がるのか?隔世遺伝に打ち勝つのはどっちか?いまから非常に楽しみだ。


※ 次女のリボン 就寝時はうさぎが保管
うさぎの画像