ふわふわふにゃふにゃの髪の毛の我が家の次女。
別に毛が少なくたって命にかかわるわけじゃなし、問題ないでしょ!と日々ぼんやりと過ごしている母だが、目の前に迫っている問題がある。
結婚式だ。
夫側の親戚の子が結婚することになったそうな。
「やんちゃ坊主が結婚か・・・」と感慨深げな夫を横目に焦りまくる私。
結婚式に子どもも参加となると相当な出費が予測される。
私は着物なので、着付けとヘアメイク。
子どもはセレモニードレスと靴、靴下×2
夫は別にどうでもいい。
夫実家は遠方なので、交通費。
宿泊費はいらないけれど、帰省になるのでお土産代と義母に渡す滞在費。
それにご祝儀。
おぉ~考えただけで恐ろしい。
しかもどうやらお相手のお腹にはベビーがいる模様。
親戚よ。そんなところでやんちゃぶりを発揮するな!と娘を持つ親としては思う。
ベビー誕生はめでたい!めでたい!のだが、ご祝儀ショックが過ぎてすぐに「出産祝い」が控えているかと思うとこれもまたキツイ。
まぁそんなことを言っていても私たちだって、結婚式の時は皆よろこんで参加してくれたし花嫁さんは無条件で幸せな気分になれるので、楽しんで参加しよう!と招待状の返信を済ませた。
バタバタした準備になったが子どもたちのドレスも決まり、着付けの手配もすみ、ホッとした時に
「ねぇねぇ、キラキラお姫様の日(結婚式の事)髪の毛、くるくる~ってしてお花つけてね」と長女。
そうだった、メイクはいらないとはいえ我が家の子どもは女の子。ボサボサ頭はダメだよね~とヘッドドレスを長女と選ぶ私。
そこに!やってきました~!頭髪問題児の次女。
「次女ちゃんもね~。おいぼん(おリボン)似合うのよ~。かあいいのよ~。いっぱいつけようね~。」
・・・無理。ぜったいに無理!
心の中で叫びながらも口には出せない母。
長女の髪型はヘアアイロンでクリンクリンに巻いた髪の毛を太めのカチューシャでまとめるというもの。
わが子ながらこれが長女によく似合っていてとてもかわいらしいのだ。
今回は大き目のコサージュをカチューシャにつけて使用しようと考えていたのだが、次女のこと、すっかり忘れてた。
リボンなんかつくわけねーじゃん!って言えたらどんなに楽か。
母「う~ん・・・。次女ちゃんね。髪の毛クルクルできんから、リボンのゴムでくくろうね~♪」
次女「イヤ!!!次女ちゃん、クルクルするの!クルクルなの!わかった??」
母「(わからんわ!)え~っと、次女ちゃんはお毛毛がちょっと少ないから、クルクルは無理なの」
次女「なんでぇぇぇえええええ~~!!」
母「・・・・火傷するから」
次女「ヤケド、しない」
夫、母、長女「する!!!」
次女、号泣。
いや、するでしょ?火傷。つかないでしょ、リボン。
号泣する次女も一応女子。気持ちは分からなくはないので、母、必死で考えてコサージュ付きのヘアゴムを作成。
長女のコサージュもキットで作ったので同じキットを使用して、ボンボンタイプの物を作った。
長女はベージュ、次女は大好きなピンクを作ることでようやく納得してくれた。
結婚式まであと少し。
それまでに次女の髪の毛が伸びる望みは限りなく0に等しいのだ。