我が家は転勤族だ。もう何度引っ越ししたのだろう。


数えるのも嫌になるが夫の会社は割と妻帯者に優しい会社で、最初に転勤するのは独身の人たち。


彼らはバンバン転勤するので、いつでもレオパレス住まいだ。


こうやって私も今は客観的に見ているが、夫だって結婚前は「あなたはいまどこにいるの?」と確認を取りたくなるくらいいつでも居場所がわからないくらい転勤ばかりしていた。


最短では1ヶ月という、なんで移動したん?と聞きたくなる転勤の時もあった。


当時は私も会社員だったので、当然遠距離恋愛。


交通費や寂しい気持ちなど色々大変なことも多かったが、休みの日に様々な地方に旅行がてら会いに行けてとても楽しかったものだ。


結婚したら転勤も少なくなるから・・・そう言われて結婚したものの、しばらく子どものいなかった私たちは妻帯者の中でも身軽な部類に入り、ちょこちょこと転勤の辞令が出ていた。


結婚してからの転勤は妻という立場の人間にとってはなかなかに厳しく、パートに出るにも難しく、知り合いもおらず、実家も遠くとてもとても寂しいものだった。


そんな寂しい状態での転勤先で長女と次女を授かり、今ではママ友もできて子どもがいるからこそ楽しめることがあるのだと実感している。


そんなありがたい子どもも時として悩みの種となる。


転勤族の子どもの悩み、子どもの学区のことや生活環境、習い事の継続の仕方など家庭によって色々あるとは思うが、我が家の場合は子どもの足音などの騒音問題である。


我が家はあまりのうるささにたまりかねて、子どもが歩き始めた頃から子ども用スリッパを購入し、はかせるようにしつけている。
スリッパ

これが効果てきめん!ドーンという下の階に響くような不快な足音がなくなったのだ。


ありがとう100円ショップ、ダイソーよ。


我が家だけじゃないと思うが、子どもの足音はうるさい。加えて走り回る生き物だ。


常に口から何かを叫びつつ、ギャーギャーバタバタ走り回り、ドタドタと歩き、物を投げ、乱暴に置き、投げつけるように扉を閉める。


子どもが停止した時はおトイレ系の事態が起こっているか、お腹が空いたか、眠いかの3つだけしかないのだ。


私なんて一日に何度、「静かにしなさい!!!!!!」と叫んでいることか・・・。


子どもが出来る前までは、かわいらしいコーポに住んでいた私たち。


日当たり良好なポカポカリビングで思う存分昼寝をしていた時に上の階から聞こえてくるバタバタどーーん!という騒音。


「なにやってんの!!!!」という声と一緒に「うわぁぁぁ~~ん」と泣き叫ぶ子どもの声。


正直、足音よりもお母さん、あなたの声がびっくりよ。

ホラ、お子さん泣いてるじゃないの!余計にうるさくなってるよ・・・。


夫婦二人でゆったり過ごしていた私たちにとって、あの騒音は苦痛だった。


そんな経験を踏まえて子どもが生まれてからの転勤では住居探しの時に「鉄筋コンクリートのマンション」という条件で住居を探すようにしている私たち。


あの時は子どもがいなくて大変さが分からなかったけど、せめて顔を合わせた時くらい挨拶くらいしていてくれれば心証は変わっていたかもしれない。


そんな旧上の階の住民さんを反面教師にして、同じマンションの人たちに笑顔を振りまき、挨拶しまくる私。


「いつもうるさくてすみません。」という一言も必ずつけてきた。


騒音対策はバッチリ対応してきたつもりだった。


なのに・・・なのに・・・。


一つ前に住んでいたマンションでついに下の階の人から苦情が・・・。


「夜中の3時くらいに足音がすごくて・・・。まるでジャンプしているようで・・・。」と管理会社からのお知らせ。


へ?夜中・・・?


昼間、子どもが騒ぎまくるので子どもの足音にばっかり気を取られていた私。騒音の犯人は子どもと決めつけていたのだが、違ったようだ。


夜中の足音と言えば、夫しかいない!


奴は夜勤があるので、夜中に玄関の扉をバーーーンとあけ、ドタドタと部屋に入り、トイレのふたを乱暴に開け閉めし、という生活をしていた模様。


ぐっすり寝ていた私は「うるせーなー」くらいに感じていたが、そうだよね・・・下の階の人にしてみればたまったもんじゃないよね。


本当にごめんなさい。


すぐに夫に話して、菓子折を持って謝りに行きました。


夫も自分がうるさいと言われて初めて家の中でスリッパを履いてくれるようになった。


それまでは子どもに怒っている私に「神経質なやつ~」と言っていたのだ。


今回のマンションでは夫も相当気を使って生活するようになり、今の所、苦情も無い。


苦情を言われた時はどうしよう・・・と悲しかったけれど、夫に自分の足音のうるささを気付かせてくれた下の階の人にいまではとっても感謝している。


苦情を言うのだって勇気がいりますもんね。