ダンス系の習い事なのだが、着替えや道具を入れる為のレッスンバッグが必要になったので、母の出番。
ミシンを引っ張り出して来ての夜なべ作業をすることになった。
次女はこだわりが強く、とても頑固。
長女のようになんでもかんでも親の言うとおりに「うん」とは言わず自分の主義主張が通るまで、ワアワア泣き続けるのだからタチが悪い。
今回もレッスンバックは絶対にミニーマウスでないと嫌だと言い張る。
次女よ、あなたの好きなミッキー、ミニーはネズミだよ。
それもとびきり高級なネズミなんだよ。
だいたい版権だか何なのか知らないが、ディズニーの生地はとても高い。
ワッペンだってミニーやミッキーがついているだけで500円くらいは普通にかかる。
今は、ディズニーの110周年記念の物が多く出ているようで、数年前に比べるとディズニーの手芸用品も手に入りやすいようだ。
特に今年は東京ディズニーランドの30周年記念と重なっているのでどこでもディズニーのキャラクターの物は豊富に揃えられているらしい。
手芸用品に限らず、雑貨もマグカップやハンドタオル、シールメモ帳、鏡などいろんなミッキー、ミニーが手に入るのだ。
しかし、次女好みの布、となると話は違う。
次女はミニーちゃんが好きで、青が好きなのある。
ミニーちゃんの青いもの、なんてそんなにあるわけない。
だいたい、ミニーはピンクか赤なのだ。
ほとんどピンクと赤なのだ。
次女の要求は無理難題だと言っていいくらい、ほぼいじめだと思う。
それでもレッスンバックは作らなくてはいけない母は、足を棒のようにして手芸用品店を歩いて青いミニー探すのだがない。
ネットで色んなミニーの生地を見せても形がお気に召さなかったようで却下。
とにかく自分が気に入るものに出会うまで絶対に「これでいい」とは言ってはくれないのだ。
そんなこんなで困り果てていたある日、ママ友から電話。
「今さ、手芸の○○店にいるんだけどさ、次女ちゃんの好きそうなミニーちゃんがいるよ~♪」
と耳寄りな情報を教えてくれたのだ。
慌てて幼稚園行きたくない病を発病していた次女と一緒にママ友に合流。
お店に人に頼んで生地を広げてもらうと次女、大喜び!
即決でレッスンバックの生地をお買い上げとなったのだ。
その生地は、ピンク色の小花柄の中にミニーちゃんがいるというありきたりなものなのだが、なんと!ミニーちゃんの来ているワンピースが「青色」なのだ♪
ミニーに青、次女の理想とする形がそこにはあり次女は大喜び。
次女は、あんまりおしゃべりが得意じゃないタイプなのでキャーキャー喜んだりはしないかわりに行動に出る。
見つけてくれたママ友にすり寄って行き、「次女ちゃん、ミニーちゃん好きなの、ありやと(ありがと)」と次女、最大の感謝の気持ちを言っていた。
あぁ~生地が決まったよ。
よかったよ。
そう思いながらレジへ行き、金額を聞いて母はその場に倒れそうに・・・。
なんと、1メートル1260円もするのだ。
次女のレッスンバックや習い事の道具を入れる為に必要な長さは4メートル。
1260×4=5040円。
高い、高すぎる。
たかがちびっこのレッスン用に5000円。
習い事は来週から本格スタートなのに、
「こんなに高い生地、裁断をミスったらどうしよう・・・」と心臓がバクバクする小心者の母は5040円になかなかはさみを入れる勇気が出ずに困っているのです。