毎年冬になると買おうか?買うまいか?と夫婦で悩む出来事がある。去年などは欲しい私と、あんまり欲しくない夫とのケンカまで勃発したほどだ。
100円の物から5000円近くするものまであり、値段と性能は比例するのかしないのか?
我が家でちゃんと活躍してくれるのか?
今年だけしか使えないとかならないか?
末長く我が家にいてくれるのか?
あれこれあれこれ考えすぎて毎年購入しないまま春が来ると言う堂々巡りの主人公。その名も「とるとる」がようやく我が家にやってきた。
とるとるとは一体何なのか?
夫はともかく、私は「安物買いの銭失い」という言葉がこの世で一番嫌いな言葉である。
でも、いわゆる子育て世代のわが夫婦、自分の衣服にお金をかける余裕もあまりなく、冬場には手頃な価格のニットを好んで着ることになる。
そこで、毛玉VS私という戦いが毎年繰り返されるのである。
毛玉さえなければまだまだ着られる洋服も毛玉がついているだけで貧乏臭さ満開になり、幼稚園の行事にも着られず、そのうち近所のスーパー専用となってしまったニットちゃんたちが狭い我が家の箪笥を占領しイライラしっぱなしなのである。
そんなことが毎年起こっていたので、今年は秋くらいから毛玉取りのリサーチを始め、満を持して我が家にやってきたのが、とるとるである。
御覧の通り、平たく言えばただの毛玉取りである。
しかし、ただの毛玉取りといってしまってはとるとるさんに失礼だと感じるくらいの威力である。
手前がとるとる後、奥がとるとる前なのだが見た目だけでとるとるの素晴らしさが伝わると思う。
スイッチを入れて、さーっと毛玉の上をなでるだけであ~~ら不思議!!購入したてかのような美しさを取り戻すニットたち。
私のユニクロのレッグウォーマーも今年買ったばかりのような初々しさだが、彼女は我が家歴4年目の古株なのである。
私のレッグウォーマーにはじまり、子どものタイツ、毛糸のパンツ、夫のセーターなどとるとるさんは片っ端から我が家のニット達の危機を救ってくれたのである。
最近では、家族でとるとるの虜になってしまって、私などは夜な夜なとるとるできるものを探してとるとる片手に家じゅうを徘徊するほどになっている。
毛玉取りには色々あるらしく、100円ショップでも売っているらしいし、乾電池使用のものからACアダプターを使用する物まで、ありとあらゆる種類がある。
乾電池のものよりもACアダプタの物の方がパワーがある。
100円のものも悪くはないが、布地が傷む。
値段が安いものは毛玉はとれるが、穴があいたりしてしまう。
そんなこんなの情報を元に我が家の仲間入りをしたとるとる。君は本当に素晴らしい。
電気屋さんで、「ミドリはいやだ。ピンクの方がいい。茶色もおしゃれだ。」などと、いちゃもんつけてごめんなさい。これからも我が家の冬を救ってくださいませ。